2008年06月16日

Paradox:鯨保護と地震研究

 生存危機から脱するための地球環境の保護対策には膨大なコストがかかる。

 そして、本当の意味で環境保護対策をしようとすれば、環境にある資源量を配慮しての生態系という大きなスケールで見ていかなければならないから、人が得られる利益も少ないものとなる。

 それらは、人類の総人口が多すぎるだけ、資源配分において希少価値となる。

 これだけでも、重大なパラドックスに当たるが、パラドックスが生じるのはこれだけではないらしい。



 【四川大地震】や【岩手・宮城内陸地震】が内陸部の直下型であっただけに、大きな被害が出たばかりだという時期に、今から6ヶ月前のnature誌で取り上げられた報道を取り上げるというのも酷な話だが、今や地球は地震活動期であるということで、参考に、地震に関係するデータを取り上げてみた。(データ参照:『Paradox: Whale protection and an earthquake study』 - 伊達にScienceとTechnology

 このデータは、nature誌の2008年1月3日号のにnewsで取り上げられたものであるが、その内容は、「鯨保護のためのエアガン使用禁止法令によってカナダ沿岸の地震研究が暗礁に乗り上げた」といった内容を示すものである。

 即ち、カナダ沿岸の地震研究が出来ないということは…、といった意味合いを示すものでもある。


 環境保全といえば、カナダでは鯨を保護するために、エアガン使用禁止法令が設置された。そういった活動はグリーンピースなどの自然環境保護団体で活動されてきたものであるので、おそらく、支持の票をとるのが必要な政治家はもとより、グリーンピースやWWFを筆頭としたNGO団体はさぞ喜んだだろうと考えられる。

 因みに自分はアンチNGOで、科学技術系の見解に非常に近く、あくまでも物理に根ざした対応を好む。だから、少なくとも、情報に対して手放しに喜ぶタイプではなく、論理上、合理的に物理に叶っているかどうかの懐疑が先立つのは昔からの話である。


 nature誌の2008年1月3日号のにnewsでは、『Paradox: Whale protection and an earthquake study』に示したような報道が成されていた。これを見ると、ことさら、ありのままの事実に対し、無知とは非常に怖いものだと思う。

 これをストーリーとして例えれば、グリーンピースなどの自然環境保護団体の活動が功を成して、人が作り上げた道徳で鯨を保護する法案としてエアガン禁止法令が成立した。

 このことについての私的な見解では、現在の〔鯨の個体数〕と〔捕食する生物たち〕と、〔捕食される生物たち〕とのバランスが取れているかどうかについて疑問はある。何故なら、もし、環境内での生態系のバランスが取れなければ、いずれにしても絶滅する運命にあるからだ。また、生態系が維持できるような環境が維持できなくても、いずれにしても絶滅する運命にある。

 百歩譲って、仮にこの法案によって生態系を守ることに有利になったとしても、科学の世界では、地震研究で海底の地層を調べるにおいての研究活動(海底の地層の採取など)で、その界隈に鯨が生息していることから、事故を避けるために警告用に使用していた。この法案の成立したことから、事故を避けるための警告用のエアガンが使用できなくなったので、地震の研究が出来なくなった。…これが今回の話である。

 因みに現在の地球環境は地震の活動期に入っており、日常茶飯事のように地球のどこかで地震活動が引き起こされている。

 地震研究が進められないということは、地球の構造についての知識が得られないため、地震が起こる予想や、地震時の被害予想も難しくなる。

 知識が得られない分だけ、地震対策や地震被害による対策が難しくなるということになる。

 つまりは、地震活動期であるだけに、大きな被害がでる可能性が高く、これに対応する術がないという話になる。

 だから、運が悪ければ、四川大地震のような大きな被害が出てしまうことは避けられないだろう。

 勿論、最先端の科学技術を使えば、ある程度まで調べることが可能だろうが、少なくとも、上空からのデータ収集だから、GPSで得られるような程度名もので、現地のデータで得られるような詳細がわかるという話ではない。活断層の有り無しを調べることをでもよしとしても、それを実現するには、莫大なコストが掛かりすぎる為、予算の調達が非常に難しく、あてられている予算では到底無理な状態である。

 その予算は、国民から搾り取った税金であったりするわけで、税金を吊り上げるほど、貧富の格差が生じる。

 つまり、現在の人類は八方塞の位置にあるといっていいだろう。

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posted by 0≠素子 at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | paradox | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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